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[第1章]創業10年で米国上場を果たしたGrab

今回は、前回の東南アジアスタートアップ企業の概観に基づき、具体的にはどのようなスタートアップ企業が東南アジアに存在し、どのような軌跡を辿って大躍進を果たしているのかについて、見ていきたいと思います。

今回は東南アジア随一のスタートアップ、Grab(グラブ)についてです。

前回のこちらの記事をまだご覧になっていない方がいれば、ぜひこちらをご覧になってから、今回の記事をご覧ください!


なお、この記事はこちらの「東南アジア スタートアップ大躍進の秘密」を参考にしています。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/22/04/25/00116/



ナスダック上場

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(画像引用:日経BOOK PLUSより)

2021年12月2日夜、シンガポール中心部の高級ホテル、シャングリ・ラの「アイランド・ボールルーム」は興奮と熱狂に包まれていました。
この日、シンガポール配車最大手のGrabが、米投資会社アルティメーター・キャピタルの特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じ、米ナスダック証券取引所に上場しました。

通常、ナスダック上場には上場企業の幹部がニューヨークに出向き、式典に臨みます。しかし共同創業者のアンソニー・タンタン・フイリンら幹部は、シンガポールに残ることを決め、苦楽を共にした社員や運転手たちと一緒に祝うことにしました。


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