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【インタビュー記事】累計約5.3億円の資金調達を実施、店舗管理SaaSサービス「カンリー(Canly)」を展開する株式会社カンリーとは?

GoogleマイビジネスとSNSアカウントを一括管理する店舗管理SaaSサービス「カンリー」を展開する株式会社カンリーは、ジャフコ、株式会社ディープコア、総合商社、メガバンク系VCなど7社を引受先とする第三者割当増資及び金融機関からの融資で約4.6億円、過去ラウンドを含めて累計約5.3億円の資金調達を発表しました。

そこで今回は、代表取締役の辰巳さんに「カンリー」のサービス概要や今後の展望、そして今回の資金調達についてお話を伺いました。

▼前回インタビュー記事はコチラ

―辰巳さん、本日はよろしくお願いいたします。
 よろしくお願いします。

―まず初めに、「カンリー」というサービスについて簡単にお教えいただけますか?
 「カンリー」はGoogleマイビジネスや各SNSの店舗アカウントなど、あらゆる集客媒体を一括管理できるクラウドサービスです。

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 例えば、店舗の営業時間を変更しなくてはならない場合、これまでであれば店舗ごとに全アカウントにログインをして営業時間を修正していくという作業が発生します。単純に300店舗ある企業様であれば、1店舗ずつログインをして作業を行わなくてはいけません。またGoogleマイビジネスやFacebookなどのSNSといったように現在、企業が持つ媒体も増加していることで、店舗数×媒体数の莫大な運用工数がかかってしまっています。

「カンリー」の活用によって、このような店舗情報の更新やSNSでの告知、口コミデータなどを一括管理できることで、運用・管理コストを大幅に削減することができます。

 そしてこの度、新機能をリリースしまして、「カンリー」と「店舗の公式HP」との連動を実現しました。カンリー上で、デザインの設計、SEO対策、開発を一気通貫で行うことで「店舗情報の多重管理問題」をワンストップで解決できるようになります。

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 また、カンリーなら店舗ごとのデータ分析だけではなく全店舗を横断して比較分析することも可能です。エリアや業態で切ったグループ分析やランキング機能により、店舗運営上の課題の把握、予算配分や出店計画の検討など、管理・分析の一元化が可能となります。

―店舗データの一括管理から、データの分析まであらゆる店舗管理の課題解決ができてしまうのですね!現在、契約店舗数も順調に増えていらっしゃるとお伺いしましたが、どのような企業が導入されていますか? 
 顧客層としては、複数店舗を展開されている企業をメインに導入いただいており、小売業界から飲食業界、マッサージや美容院などのサービス業界まで、さまざまな業界の企業様に導入頂いております。昨年7月のサービス開始以降、有料契約での導入店舗数は10,000店舗超を突破いたしました。

■カンリー導入企業(一部抜粋)

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 また今回、10,000店舗突破達成記念として、HP連携初期費用無料キャンペーン実施します!!先着5社限定となりますが、このキャンペーンで「カンリー」を導入してくださった企業様には、初期費用無料で公式HPやSNS連携をお手伝いさせていただきます。

【10,000店舗突破達成記念 初期費用無料キャンペーン】
対象:20店舗以上の企業様
対象数:先着5社限定(契約締結順)
概要:カンリーHP導入に際する初期費用(数百万円相当)無料
申込みは資料請求からお願い致します。:https://jp.can-ly.com/contact/

―10,000店舗突破ですか!素晴らしいですね!!ぜひご興味がある方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。続いて、今回の発表された資金調達における背景や経緯について、お聞かせください。
 今回の資金調達の背景としては、サービスを拡大、加速させるべく各分野でシナジーのあるVC(ベンチャーキャピタル)、事業会社様にご出資いただきました。また、私たちは多店舗展開している大手企業向けに特化してシステム提供しているため、業界最大手のパートナー様がいる安心感も重要だと思い、今回のラウンドではこのような座組みとなりました。

 今後は、海外進出も視野に入れ、海外と広く繋がりがある商社やたくさんの店舗と付き合いがある銀行の顧客基盤を活用することで、さらなるサービス拡大を目指していこうと考えています。また現在、機能面についても、AI活用、マーケティング領域、クラウドサービス、媒体の連携など多方面に知見のある企業様からご支援いただけていることもあり、今後も導入店舗拡大と共にプロダクト開発や販売体制もより強化していく予定です。

 将来的には、各媒体からの「口コミ」や「位置情報」などのビックデータを分析して、各店舗のマーケティングに最適な媒体の提案や新たな店舗施策の立案など、店舗ビジネスの顧客価値向上を実現していきたいと思っています。

―AIを用いた新機能開発など大きなシナジーが期待でき、ワクワクしますね。調達した資金をもとに、今後の戦略についてお聞かせください。
 今回調達した資金は、主に①採用、②マーケティング、③R&D に投じ、更なる事業成長・経営体制の強化を実現に向けて活用していきます。

 特に採用はインターンを含め、全職種積極的に募集しています。エンジニア、マーケティングやカスタマーサクセス領域など、まだまだ会社として足りない部分が多いので、それらを補うような優秀な人材の採用に注力したいです。

 私たちは、【店舗に関わる全ての人に、最も信頼されるインフラを創る】というミッションとそれを支えるバリューを非常に大切にしています。

「お客様の理想から入れ」
「まずやってみろ」
「圧倒的当事者意識」
「利他主義でいこう」
「正直であれ」

 そのためスキルだけでなく、私たちの指針となるこれらの5つのバリューに共感いただき、体現してもらえる仲間を増やしていきたいですね。

 ちなみに余談ですが、実はこれら5つのバリューは、共同経営者である僕と秋山が当社を設立する前に、ルームシェアをしていた経験から出てきた価値観になります。(笑)

 「利他主義でいこう」、「正直であれ」はルームシェアですごく大切だった考え方でした。ゴミを出すかとか、掃除とか気づいた方がやるようにすることでお互い気持ちよく生活できるし、何か問題が起きた時などは正直に報告する、ネガティブなことは溜め込まずに共有することも共同生活をする上で大事にしていました。また、秋山が非常に行動力があるところから「まずやってみろ」というバリューが生まれ、僕であれば結果にとてもこだわる人間なので、そういう大切にしている価値観を「圧倒的当事者意識」というバリューに込めました。

 こうしたミッションやバリューに込められた価値観に共感し、少しでも弊社にご興味をお持ちいただける方はぜひお気軽にお話させていただきたいです。

―さらなる成長のために組織の方向性や価値観をそろえることはとても大切ですね。最後に、今後の展望についてお聞かせください。
 僕らがまず解決したい課題(ビジョン)は『店舗情報の多重管理問題を解消する』ことです。そのためにも、ありとあらゆる媒体連携をどんどん進めていきたいです。

 「カンリー」を導入することで業務の負担を軽減でき、接客など、来てくれるユーザーのためにお店の方々が本来注力したい創造的業務に注力することができます。そして、お店の方がお客様のために気持ちのいい接客やより美味しい料理を提供できることで、カンリーを導入している企業様だけでなく、その先のエンドユーザーまで幸せを届けることができると考えています。

 【店舗に関わる全ての人に、最も信頼されるインフラを創る】というミッションを胸に、クチコミ情報分析による競合との比較やマーケティングに最適な媒体の提案など、今後もクライアント企業様の店舗の運営・集客といった部分を支えていけるようなインフラを創り上げていきたいと思います!

―今後もカンリーの飛躍を期待しております。辰巳様、本日はありがとうございました!
 ありがとうございました。

<会社概要>
社名:株式会社カンリー
共同代表者:代表取締役 Co-CEO 秋山 祐太朗 / 辰巳 衛
設立:2018年8月15日
所在地:東京都渋谷区渋谷1-8-3 TOC第一ビル7F
資本金:456,470,000円(資本準備金含む)
HP URL:https://biz.can-ly.com
<辰巳さんプロフィール>
代表取締役 Co-CEO(共同経営)辰巳 衛
2015年早稲田大学理工学部卒業。新卒にて双日株式会社に入社。リスク管理部門にて会社買収に関わる支援に従事。その後、営業部に異動し国内外の空港M&Aに携わる。24歳(社会人2年目)で米国公認会計士(USCPA)試験合格。現在、ワシントン州の米国公認会計士資格保持。
Twitter:https://twitter.com/maamorun
<採用情報>
カンリーはさらにサービスを拡大、加速させるために全職種積極採用中です。詳細は下記の採用ページをご覧ください。
URL:https://www.wantedly.com/projects/646375


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