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コロナ禍でも進化を続ける「Timekettle(タイムケトル)」が手がける、新商品『Timekettle M2』の魅力とは?


コロナ禍で業績を伸ばしているソフトウェア企業が多くなっているのに対し、反対にハードウェア企業は伸び悩みが目立っています。『ZERO』をはじめとした「AIスマート音声翻訳機」の開発販売を手がける、中国・深圳発スタートアップTimekettle(タイムケトル)社も例外ではありません。

近年、訪日外国人の増加に伴い、「音声翻訳機」市場は大盛況でした。手のひらサイズの端末や、アプリによって言葉の壁を越えられる。そんな夢のようなデバイスを、旅行や語学学習、接客のために買い求める人が急増していました。

しかしながら、新型コロナウイルスによって人々の生活と価値観は一変。
海外への入国制限により外国人との対面会話における需要はなくなり、在宅ワーク・リモートワークが当たり前になりつつある中、翻訳機の需要は言わずもがな下降傾向へ。

一方、そのような中でTimekettle社では、“コロナ禍でも使える多機能イヤホン翻訳機”『Timekettle M2』のリリースを発表!

今回は、そんなコロナ禍において市場が停滞する中で新商品を発表した経緯、クラウドファンディングにかける努力と裏話、そして今後のビジョンについて、日本市場責任者の山内さんにインタビューさせていただきました。

―山内さん本日はよろしくお願いいたします。今年6月のインタビュー記事ぶりになりますね!

よろしくお願いいたします。そうですね、前回もお世話になりました。

▼前回材記事

―あの時の『ZERO』プロジェクトはコロナ禍にも関わらず、総支援額7000万円、総支援数1万人と、日本のクラウドファンディングの翻訳機カテゴリーで未だに歴代一位の支援額・支援人数の記録を残していますよね!

はい。あれは私個人的もびっくりの結果でした!
本当に多くの方に、金額的にも精神的にも支えられたプロジェクトでした。ありがとうございました。

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―現在の『Timekettle M2』プロジェクトは、開始から1ヶ月半経過し支援金額が1000万円。これだけでも十分な額ですが、前回の『ZERO』と比較すると相当な苦戦を強いられているのかなと感じているのですが、いかがですか?

そうですね。会社にも「今回はどうなってるんだ」と突かれています…!金額が全てではありませんが、やはり新型コロナウイルスの影響で大ダメージを受けていますね。

伸び悩みの要因は多岐に渡りますが、強いてあげるのであれば3点あります。
1. マーケットの需要
2. ハードウェア的インパクト
3. 新型コロナウイルスに対する消費者の受け止め方の変化

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1. マーケットの需要
まず翻訳機の需要が激減したのが一つ目の要因でしょう。そもそも翻訳機は使用頻度が低い割に商品価格が高いため、2個目3個目と買うものではありません。今年の状況を振り返ると、去年が翻訳機ブームだと言える年になり、更に買い替えサイクルも1〜2年周期に回るので、タイミングの問題もあるかと思います。

リモートワークの影響でワイヤレスイヤホンの需要は増加していますが、イヤホン市場は激戦区なので、イヤホン翻訳機の売り上げには繋がりにくいのが現状です。

2. ハードウェア的インパクト
前回の『ZERO』は「スマホに挿して使う」という唯一無二のハードウェアでした。また当初は2〜3万円の翻訳機が当たり前だった中、価格が6000円前後ということで、今までの翻訳機業界の常識を覆すブレークスルーを起こしたと言えるでしょう。

打って変わって、今回の新商品は「イヤホン翻訳機」。性能としては唯一無二といえる、これまでにない新しい翻訳機なのですが、イヤホン翻訳機という存在自体は2〜3年前からあったため、見た目の目新しさはありません。体験してもらうと違いがよくわかっていただけるのですが、見た目としてのハードウェア的インパクトは少々欠けてしまうのかもしれません。

3. 新型コロナウイルスに対する消費者の受け止め方の変化
色々理由を挙げましたが、購入は人の心。
『ZERO』のときは「コロナが収まったら海外旅行に行きたい!」という近い未来に明るい希望を抱いている消費者の方が多かった印象でした。一方、コロナウイルス蔓延の状況が長引くにつれて「コロナが収まったら」という一時的トレンドだったものが、「コロナは今後ずっと続くのかもしれない」「これが新しい時代なのだ」と捉える方が増えてきたのかもしれません。未来に期待が抱けない以上、消費が止まるのは不思議なことではありません。

―なるほど。そうした状況の中、『Timekettle M2』プロジェクト始動に至った背景を教えてください。

このまま何もせずにいたくないと思ったからです。
2020年、翻訳機業界はかつてないほどの大打撃を受けました。国境が閉じられ、人の移動がなくなったこの1年は非常に悩ましいものでした。

一方で、ユーザーから毎日のように届く応援メッセージや意見を通じて、「今私たちにできることを行なっていこう」と決め、在宅でも使える新機能を搭載し『Timekettle M2』プロジェクト始動に踏み切りました。

とはいえ、実際に手にとっていただかない限り、商品の良さはなかなか伝わりづらい側面もあると思っています。そこで、クラウドファンディング期間中ではありますが、シリコンバレー発の体験型ストア「b8ta」有楽町店にて先行体験展示も実施し、実際に商品を体験いただける場所を提供しています。

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また、クラウドファンディングを行う上で懸念される「商品が手に届くまで試せない」という不安。それを少しでも解消できたら…と思い、11月18日より、最新家電レンタルサービスサイト 「Rentio(レンティオ)」さんにて『Timekettle M2』のレンタルも開始しました。

“クラウドファンディングの商品は届くまで試せない“といった今までの固定概念を覆し、目先の利益よりも、消費者であるユーザーのみなさまの体験価値を優先することで、より納得の行く形での支援を行なっていただきたいと思っています。

―この状況下の中でも、進化を止めない姿勢は素晴らしいですね。『Timekettle M2』は、“コロナ禍でも使える多機能イヤホン翻訳機”ということですが、具体的にどんな特徴があるのですか?

『Timekettle M2』は翻訳機として使えるだけではなく、完全ワイヤレスイヤホンとして、普段使いもできる新プロダクトとなっています。

対面コミュニケーションが制限される今、無料の専用アプリに新機能「リモートモード」を搭載し在宅・遠隔でも、40言語の翻訳に対応した多人数でグループ会話チャットが可能に。

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さらに今回『Timekettle M2』には3つの翻訳モードを搭載し、パワーアップして登場いたしました。


【タッチモード:イヤホンタッチで双方向リアルタイム翻訳】
お互いが片方ずつイヤホンを装着。イヤホン上のタッチ操作で、双方向に翻訳音声が流れます。完全ワイヤレス・リアルタイムなので、より快適で自然な会話が楽しめます。

M2_タッチモード

【リッスンモード:語学勉強や外国語の聞き取りに最適】
自分のスマホで相手の話を聴きとることで、スマホには文字起こし、イヤホンには翻訳音声が流れます。外国語での講義や打ち合わせで大活躍。「相手を理解する」という当たり前のようで難しかったことがワンタッチで可能に。

M2_リッスンモード

【スピーカーモード:アプリを開けば、スピード翻訳】
道を尋ねる、料理を注文するなど簡単な質問や会話で使えます。タッチモードと違って相手はイヤホンをつける必要がないので、海外旅行やビジネスなど初対面の相手でも気軽にお使いいただけます。

M2_スピーカーモード

―パワーアップした『Timekettle M2』を、クラファンやレンタル等を通じて実際に体験されたユーザーのみなさんの反響はいかがですか?

従来の翻訳アプリなどを通じた会話と比較すると、断然会話の効率が上がったという声が多いです。
アプリなどを通じたコミュニケーションの場合、どうしても携帯の画面をみながら会話する形になってしまうことが多いですよね。こうしたコミュニケーションでは「言語の壁は壊せていても、翻訳機の壁が残っている」と思うのです。

その点、私たちの新商品『Timekettle M2』を使えば、相手の顔をみながら会話することができるため、コミュニケーションの質がぐんと上がるのです。

一方、裏話をすると、機械の壁がなくなることにより、がっつりと対面で海外の方と会話することができるようになったため、逆に日本のみなさんには「今までになかった感覚で慣れない」「ちょっと気恥ずかしい」という声もありました。(笑)ただ会話のスピードは、これまで考えられないほど上がったという声が多いため、使い慣れて“気恥ずかしさ”がなくなってしまえば、使い心地は非常にご好評いただいています。

―今後のTimekettleの展望を教えてください。

「AI翻訳機のグローバルリーダー」として世界から認められるよう、今後も引き続きマーケットを広げていき、より多くの人に『Timekettle M2』をはじめとした商品を通じて、自分の可能性に挑戦する機会を提供していきたいです。

私たちTimekettle日本支社では「Communication is Connection(翻訳の、その先へ)」というスローガンを掲げています。この“翻訳の、その先へ”というスローガンは日本支社で意訳したものなのですが、このスローガンには翻訳機を通じて、ユーザーのみなさんのあらゆる挑戦を応援したいという気持ちが込められています。

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「翻訳機があるから、英語の勉強はもうしなくてもいいや」と自分の成長を止めるためのツールにするのではなく、「翻訳機を通じて、できなかったことにもチャレンジしてみよう」と自分の可能性を広げるためのツールにしてほしいと思っています。

私たちの翻訳機を通じて、より多くの人へ新たなチャレンジを提供するためにも、私たち自身がチャレンジすることを止めることなく、今後も進化し続けていきたいと思っています。

―今後もTimekettleのチャレンジを応援しております!本日はありがとうございました。

ありがとうございました!

▼『Timekettle M2』のMakuakeプロジェクトはこちらからご覧ください

※Makuakeでの先行予約販売は1/12までとなりますが、数量限定生産のため、売り切れ次第、販売終了となります。詳細は特設ページをご覧くださいませ。

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