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京都は起業に適した街!?京都のスタートアップエコシステムについて徹底解説!

皆さまは京都が「ベンチャーの都」だということをご存じですか?

京都は大学発ベンチャーや大企業が多く存在し、産学官連携が充実しているため、知識や資産を得やすい環境で大変起業がしやすい地域だと言われています。

また、研究開発系の人材や大学が多く存在しているため、人材獲得の観点からも優位性の高い地域です。起業に興味がある方は是非ご覧ください!

世界で活躍する京都発の大企業 

京都といえば、任天堂、京セラ、ワコール、オムロン、日本電産、など多くの有名大企業が本社を構えており、これらの起業の結びつきや人材等の資産を活用できる機会が多く存在しています。これらの企業の新産業への取り組みについてご紹介します!

①島津製作所はものづくりスタートアップ支援ファンドへ出資

2018年、島津製作所はものづくりスタートアップ向けにコンサルティングを行っている、株式会社Darma Tech Labs が管理する投資ファンド「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合」(以下、本ファンド)に出資しました。島津製作所はこの出資により、ものづくりスタートアップとのネットワーク構築や高度な技術レベルでのイノベーション機会の創出を目指しています。

②京セラの社内外ベンチャー創出の取り組み

京セラは2020年に開催されたICCサミットKYOTOにて、ベンチャー及び新規事業のプレゼンテーションとラウンドテーブルを行いました。既存事業にとらわれず、新規事業創出や技術提携を積極的に行おうとする京セラの姿勢が見て取れます。

③大企業・メガベンチャーのR&D拠点も続々と京都に進出

京都に本社をおいていない大企業やメガベンチャーのR&D拠点が続々と京都に進出しています。


出典:Ecosystem・エコシステム (kyotostartup.jp)

Panasonic(株)アプライアンス社はオープンイノベーションを加速させるため「Panasonic Design Kyoto」を開設し、デザイナーのクリエイティブ力を存分発揮できる場所を展開しました。

また、LINEも京都にオフィスを構え、多種・多様なエンジニアが集まれる場所としてグローバルに発信しています。

さらに、Sony SCLは関西圏ならではのカルチャーや産学官連携の加速を図るため、国内初の支社を京都に設立しました。

他にもサイバーエージェントやSanSan、Money Forward、giftee、MTRLなど名だたるメガベンチャーも京都に拠点を置いています。

豊富な人材と大学発ベンチャーの存在

京都市内には38の大学があり、市内に15万人の学生がいます。人口10万人当たりの大学 数、学生数共に全国1位で、理系人材が1万人、留学生も1万人と大変多くの学生がいます。
 
また、京都は大学発ベンチャーが全国で2番目に多い地域です。2021年度の調査では、「大学発ベンチャーの大学ごとの企業数」の上位30校に3校がランクインしました。


出典:大学発ベンチャーデータベース(METI/経済産業省)

さらに、「2021 年度に把握した大学発ベンチャーの都道府県別の企業数(本社所在地を基準)」 では、東京・大阪に次ぐ3位でという結果になっています。


出典:大学発ベンチャーデータベース(METI/経済産業省)
京都から多くの大学発スタートアップが生まれているのは、優秀な学生が多いということに起因しており、学生数からみてもまだまだ開拓の余地があるといえるでしょう。

産学官連携のスタートアップ支援の取り組みが盛ん

①京都府の取り組み

京都府はこれまでに3つのスタートアップ支援策を講じてきました。
令和2年度には起業相談や企業内人材の起業創出支援などの「起業家支援プログラム」を150回設定し約3,700人を支援、令和3年度は「支援者創出プログラム」としてこれまで比較的少なかったエンジェル投資家を府外から呼び込みスタートアップの成長リソースの充実を図りました。そして、令和4年度には国内事業会社との協業創出の機会としてピッチ会「スタートアップ・アライアンス・リンク」を開催しました。

出典:「オール京都」体制で挑む、スタートアップ・エコシステム形成

②民間と京都府合同での取り組み

 京都市はフューチャーベンチャーキャピタル株式会社との合同出資にて「京都市スタートアップ支援ファンド」を設立し、京都市のスタートアップ企業の成長支援をしています。
2016年4月に設立された「京都市スタートアップ支援ファンド」は16社に投資し育成支援を行っていました。2020年、後継ファンドとして第2号ファンドが設立されました。

出典:「京都市スタートアップ支援2号ファンド」を設立|フューチャーベンチャーキャピタル株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)スライド 1 (kyoto.lg.jp)

イノベーションを生むダイバーシティな環境

京都は、多くの海外イノベーターが寺社仏閣、自然、景観、食文化、文化芸術などからインスパイアを受け、様々なイノベーションが創発されたと言われているほど、クリエイティビティを刺激する歴史ある風土や環境が存在します。

京都に刺激を受けた著名な起業家

【スティーブジョブズ】
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏は学生時代から禅に傾倒し、生前度々京都を訪れていました。

【John Hanke】
GoogleマップやポケモンGOなどの功績を残したJohn Hanke氏は、ARゲーム「Ingress」の開発について、京都での禅体験にインスピレーションを受けたといわれています。

出典:ビジネス拠点としての京都市の強み | Kyo-working|京ワーキング (kyoto.lg.jp)

整備されたデジタル基盤

京都府はDCIスコア(社会のデジタル度を可視化する指標)では日本4位と、デジタル基盤が整った環境です。京都は古き良き歴史を残しながらも「新しいもの」「よりよいもの」を求める風土が存在しており、DXが進んでいる理由の一つでしょう。
このことから、IT系スタートアップが意外にも京都に進出しやすいことがわかります。

出典:DCIにみる都道府県別デジタル度| 生活者動向 | レポート | 野村総合研究所(NRI)

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございました。今回は、京都のスタートアップエコシステムについて詳しくご紹介させていただきました。

EXPACTでは、スタートアップ企業のハイクラス人材の確保やインターシップ制度の構築など採用領域において支援をしております。人材ポートフォリオ戦略が固まっていない、何から手をつければよいかも分かっていないなど初期段階のご相談も可能です。また詳しく話を聞いてみたいという方はお問い合わせください。


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