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シリーズAってなに?投資ラウンドや事業ステージごとの資金調達手法を分かりやすく一挙解説!

STARTUPLOG 運営です
いつも、速報記事をご覧いただきありがとうございます。

皆様は「投資ラウンド」「シリーズA」などの言葉を耳にしたことはありますでしょうか?

この記事ではこれから起業される方に向けて、「投資ラウンドの意味とそれぞれの特徴」に関して解説していきます。学生の方でも理解できるようにかみ砕いて、かつ詳しく説明しています。よろしければ是非ご覧ください!

1. そもそも投資ラウンドってなに?

投資ラウンドとは、「投資家が企業に対して投資(出資)をする段階」のことを意味します。これはもともと、投資する側の人間が投資先企業のファイナンスステージを把握しやすいように、アメリカのシリコンバレーを中心に生まれた考え方です。

企業は、事業を維持/拡大する上で“運転資金”が必要になってきます。このため、経営者は“Debt デット(お金を借りて資金を調達する方法)”、“Equity エクイティ(新株の割当と引き換えに資金を調達する方法)”、“補助金(国や自治体などから開発資金等を支援してもらう方法)”などを行うことで資金を調達します。

例えば、エクイティでの資金調達の場合、ハイリターンを狙う投資会社であるVC(ベンチャーキャピタルやCVC)や、個人投資家であるエンジェル投資家などが資金調達したい企業へ投資する際、投資先企業の企業ステージを把握する必要があります。

ここで、「投資ラウンド」という概念が出てきます。

後ほど説明しますが、投資ラウンドにはエンジェル、シード、シリーズA、B、C..などがあり、これらは企業の成長段階を意味します。

したがって、投資家サイドは投資ラウンドにより投資先企業の成長段階を端的に知ることができるのです。

2. 投資ラウンドの種類と特徴

投資ラウンドの種類には、エンジェル、シード、シリーズA、B、C..などがありますが、それぞれシード、アーリー、ミドル、レイターの4つの事業ステージ内に属するものです。

プロトスター株式会社 取締役 CCO 栗島 祐介 氏が投資ラウンドごとの特徴をまとめていらっしゃいますので、是非こちらもご参照ください。

スタートアップの資金調達相場を語る(2017年~2019年版)

起業LOG/資金調達のタイミングと調達額を事例と相場を元に徹底解説!(2021年版)

また、Coral Capitalがスタートアップの資金調達の相場の調査レポート「Japan Startup Deal Terms」の最新版(2020年夏)をリリースしているので、こちらもどうぞ!!

国内スタートアップの資金調達相場レポート「Japan Startup Deal Terms」2020年夏版をリリースします

これらを一括してまとめたものが以下の図(所説あり、弊社の考えるイメージを視覚化したもの)になります。

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上記の”調達金額の相場”の算出は、2019年~2021年におけるスタートアップの資金調達情報のうち、当社が運営するSTARTUP LOGが取り扱った国内版データをもとに分析したものです。四分位数(第一四分位数と第三四分位数)を基に数値を算出しております。分析に使用した資金調達データは以下をご参照下さい。


また、バリエーションに関して不明点がある方は、記事で取り上げていますのでぜひ読んでみてください。


3. 投資ラウンドごとの資金調達方法とその特徴

経営者が資金調達を行うタイミングは、
・自社製品が市場で顧客を獲得できるかどうか、”仮説検証”を行いたい場合
・”仮説検証”を終えた自社製品を一気にスケールアップしたい場合
などが挙げられます。

シード期の資金調達方法については、下記の記事で詳しく取り上げていますので、ぜひご覧ください。


アーリー期の ”Product Market Fit” とは、自社製品の顧客が明確となり、資本投下した場合に利益が見込める状態です。顧客獲得コスト(CVC)を顧客生涯価値(LTV)が上回っており、”Unit Economics”(一顧客獲得した時に得られる収入が顧客獲得コストを上回っている状態)を達成している(もしくは達成する見込みが限りなく高い)状態がミドル期移行の目安となります。


またミドル期の段階では、ビジネスモデルも固まりつつあり、アーリー期の段階よりも事業計画の数値のブレも少なくなってきます。プロダクトの機能も拡充され、アップセルや更なる顧客獲得が投資家より求められます。最近では、複数のVCや事業会社からの資金調達に加えて、海外VCからの調達も珍しくなくなりました。大型調達に成功して企業価値が10億ドル(日本円にして約1,100億円)を超える ”ユニコーン企業” も登場しています。


レイタ―期になると、次の段階としてIPO(上場)が選択肢となります。

当然、上場すれば株式市場から資金調達を行える他、国内での認知度向上や従業員のモチベーションアップなどのメリットもあります。

しかしながら、上場するデメリットとして、オーナーの発言権が希薄になることや社会的責任・プレッシャーが大きくなるようなことが挙げられます。

なので、上場するかM&AでEXITするかの判断は、経営者の意向やマーケット環境に応じて投資家との間で決められることになります。


4. おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。今回は、投資ラウンドの意味とその種類、特徴などをご紹介いたしました。

EXPACTでは、特にスタートアップ企業への補助金活用や資金調達を強みとしており、実績・経験も多数ございます。資金調達成功に向けて、パートナーを探している、また詳しく話を聞いてみたいという方はお問い合わせください。

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